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MSMD:洋服を売るという事はお金と服を交換するという事

MSMD:洋服を売るという事はお金と服を交換するという事

MDプロフェッショナルMSMD マサ佐藤さんのホームページ ブログに不定期にて記事を寄稿させて頂いています。 BMC視点ではないデニムデザイナー青野の考え方がよく分かりますよ。ご興味ある方は、是非お読み下さいませ。 https://msmd.jp/archives/5887 アパレル業界・それ以外の業界の皆様、MDの考え方はとても大切です! FASHION × BIKE YouTubeチャンネル【 ローリー青野の 10 MILES BIKE LIFE 】

90年代以降のジーンズの歴史を振り返る(最終回) ~スキニージーンズブームとそれ以降~

90年代以降のジーンズの歴史を振り返る(最終回) ~スキニージーンズブームとそれ以降~

さて、ジーンズの歴史を振り返るシリーズも随分と現在に近づいてきました。2007年に高級プレミアムジーンズブームが終焉を迎え始めました。この2007年には正直なところ、繊維業界に身は置いていなかったのですが、それでも根が好きなものですから、繊維業界の知り合いから情報収集をしたり、売り場を見て回ったりしていました。2007年になると、売り場やそこにいるお客からは、2005年・2006年の時のような熱狂を感じなくなり、外野から眺めていても「そろそろブームは終わる」と感じられました。そして、2008年からジーンズブームにおいて最後にして最長となるスキニージーンズブームが到来します。スキニージーンズは実に2008年頃から2015年頃まで7年間に渡って続きました。またこれまでのブームと異なる点は、2015年にブームが終了しても2021年現在も売り場にはまだ「定番」として残っており、着用者もそれなりに居続ける点です。ディオールが発端となった「スキニージーンズブーム」スキニーというのは英語で「痩せた」という意味があり、その名の通り肌に貼りつくくらいに細いシルエットのジーンズです。このスキニージーンズが大々的に普及した要因の一つとして、ストレッチデニム素材の普及が挙げられるでしょう。2000年頃からストレッチ素材はありましたが、主にツイルやカツラギに用いられることが多く、デニムに用いられるケースはあまり多くありませんでした。おまけにジーンズ業界では、ビンテージジーンズブーム以来「綿100%デニムが王道。複合素材のデニムは邪道」という考え方がこびりついており、デニム生地に複合素材を使用することを長らく嫌う文化がありました。しかし、スキニージーンズのように細いシルエットを実現するためには、ストレッチ混にすることが不可欠です。たしかに綿100%デニム生地のスキニージーンズでもマニアならば我慢して着用したでしょう。ですが、マス層はそんな我慢大会のようなマニアックな嗜好は持ち合わせていません。もし、ストレッチデニムが普及しなければ、綿100%のスキニージーンズはマニアックなニッチ商品として終わったのではないかと考えられます。ちょうど、モード界も2003年のエディ・スリマンによる「ディオールオム」の登場以来、上下ともにピチピチのタイトシルエットが大ブームとなり、それが継続していましたから、ジーンズもピチピチのスキニーシルエットへ移行することは当然の流れだったのかもしれません。そしてこの上下ともにタイトなシルエットは2003年から2015年頃まで、実に12年間に渡って、マストレンドとして君臨し続けたのです。スキニーの流行によって形骸化した「ジーンズのこだわり」このスキニージーンズブームでは大きな変化がありました。かつてのジーンズメーカーの存在感が急速に薄まってきたことです。プレミアムジーンズブームまでは、ジーンズメーカー独特の物作りが消費者からも重視されました。しかし、スキニージーンズになると、ジーンズメーカーがこれまで得意としてきた「こだわり」が評価されなくなります。もう誰も「タテ落ち」とか「アタリ感」とか「ヒゲ加工」とか「凹凸感のあるデニム生地」なんてものを評価しなくなります。スキニーはいかに細くシルエットが美しいか、いかに自分の体型にあったブランドを見つけるか、ということが重視されるようになります。そのため、これまでジーンズメーカーが武器としていた点がまったく通用しなくなり、ジーンズメーカーの経営を一気に苦境に突き落としてしまうことになります。ジーンズメーカーが得意としていた点が評価されないということは、そのノウハウを持たないブランドでもいくらでも参入しやすくなるということです。そのため、一気にブランド数が増えました。今まで聞いたこともないようなブランドまでがスキニージーンズを作って販売するようになります。ジーンズメーカーの没落そして、2010年以降、かつて大手と言われたジーンズメーカーが次々と経営破綻することになります。2012年にボブソンが経営破綻、2013年にビッグジョンが創業家から官民ファンドへ経営譲渡、同じく2013年には、この当時、日本最大手だったエドウインも経営破綻してしまいます。さらに2015年にはブルーウェイが倒産しました。経営破綻こそしませんでしたが、リーバイ・ストラウス・ジャパンも売上高100億円を割り込み、タカヤ商事も売上高の大幅な縮小を余儀なくされてしまいました。こうして、2015年のガウチョパンツブームが来るまで、無数のブランドがスキニージーンズを販売し、ファッションがスキニー一辺倒のまま過ぎていきました。そしてその揺り戻しのワイドシルエット、ルーズシルエットブームが2015年から顕在化し、ガウチョパンツブームとなるのですが、もうこの時にはジーンズメーカーが出る幕はありませんでした。そしてそれ以来、ジーンズメーカーどころか、ジーンズというアイテムそのものが注目されにくくなり、そのまま2021年を迎えています。いずれジーンズが再注目される時が来るのだろうと思いますが、それはかなり長い年月が過ぎた後のことではないかと思います。ライター:南 充浩(みなみ みつひろ)1970年生まれ。大学卒業後、量販店系衣料品販売チェーン店に入社、97年に繊維業界新聞記者となる。2003年退職後、Tシャツアパレルメーカーの広報、雑誌編集、大型展示会主催会社の営業、ファッション専門学校の広報を経て独立。現在、フリーランスの繊維業界ライター、広報アドバイザーなどを務める。 2010年秋から開始した「繊維業界ブログ」は現在、月間20万PVを集めるまでに読者数が増えた。2010年12月から産地生地販売会「テキスタイル・マルシェ」主催事務局。 日経ビジネスオンライン、東洋経済別冊、週刊エコノミスト、WWD、Senken-h(繊研新聞アッシュ)、モノ批評雑誌月刊monoqlo、などに寄稿 【オフィシヤルブログ( http://minamimitsuhiro.info/ )】

「オシャレで機能的なバイクウェア」にたくさんのご支援を頂いております!

「オシャレで機能的なバイクウェア」にたくさんのご支援を頂いております!

BMC11回目のクラウドファンディングプロジェクト「ライダー専用デニム」にて、Web上でたくさんのご支援・ご感想を頂きまして誠にありがとうございます。 ライダーの声から生まれた【バイク生活を最適化するライダー専用デニムウェア】が完成 Twitter上でもライダーの方々のご感想が飛び交っており、意外とtwitterにライダーさんが多い事に驚いておりますが、今回はそんなご支援頂きましたライダーさんたちのお声をご紹介したいと思います。 https://twitter.com/c_inoshika/status/1338821694698373120 https://twitter.com/zxsr1150ymkw/status/1339787649834307584 https://twitter.com/indigo21741374/status/1338818151081861120 https://twitter.com/indigo21741374/status/1339223315064344581 https://twitter.com/HAHAHA_REIWA/status/1339768878306508800 「普段使い出来る」「バイクウェアっぽくない」に好印象 やはりライダーさんたちも普段使い出来る「オシャレなバイクウェア」をお探しだったようですね。機能性商材が得意とするアイテムはデザイン性に欠けている事が多い上に、バイクウェアって結構高いんですよね…。「機能」「デザイン」「価格」が全て解決出来るアイテムという事でライダーさんたちの課題解決につながったようです。元エドウィンのヒットメーカー、弊社代表・青野の経歴が活きましたね! 幅広いサイズ展開が欲しい! https://twitter.com/futamiryo/status/1346727956148752384 https://twitter.com/LoveLime_Green/status/1339544921833803777 サイズ展開にて一部ご要望があったのでこちらもご紹介しております。ご意見頂きまして誠にありがとうございます。次回の製品開発に参考にさせて頂きますね!ちなみにBMC本体は幅広いサイズ展開でご好評頂いておりますのでよろしければ合わせてご覧くださいませ。↓ キャンプファイヤー上でもご意見・ご感想ありがとうございます! キャンプファイヤーのWebサイト上でもご意見・ご感想頂きましたのでご紹介致します。 私の周りでも好評でネットでも話題の「ワークマンのバイクウェア」に絶対に負けないでいただきたいです。 ありがとうございます!「打倒ワークマン」で頑張ります!オシャレさなら既にボロ勝…、おっと誰か来たようだ。 ライダー用のお洒落なファッションに取り組んで頂いて、感謝しています。プロテクターを外品と割り切ったのもコスト削減できて好印象です。既にプロテクターを持ってる方も多いと思いますし、プロテクターって嵩張って場所取るので、何気に嬉しいです。 過去に転んだ経験のある私は、パンツの腰周りにプロテクターがあると安心できるのですが、次回verでその辺りを検討頂けないでしょうか。デザインとの両立は中々厳しいとは思いますが、期待しております。 貴重なご意見ありがとうございます!是非、次回の製品開発に活かしていきたいと思います! ライダーの皆様の熱いメッセージ・ご支援・その後のフィードバックから、BMCのバイクウェアは進化し続けますので、どんどんご意見・ご感想を頂けますと幸いでございます。ライダーの皆様方、今後とも是非よろしくお願い致します! https://twitter.com/urbangorilla298/status/1351109059064291330 (こんなアンケートも随時実施しております。)

MSMD:【これは実験です】YouTube × クラウドファンディング

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MDプロフェッショナルMSMD マサ佐藤さんのホームページ ブログに不定期にて記事を寄稿させて頂いています。 BMC視点ではないデニムデザイナー青野の考え方がよく分かりますよ。ご興味ある方は、是非お読み下さいませ。 https://msmd.jp/archives/5382 アパレル業界・それ以外の業界の皆様、MDの考え方はとても大切です! FASHION × BIKE YouTubeチャンネル【 ローリー青野の 10 MILES BIKE LIFE 】

MSMD:クラウドファンディングをぶっちゃけてみる!

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MDプロフェッショナルMSMD マサ佐藤さんのホームページ ブログに不定期にて記事を寄稿させて頂いています。 BMC視点ではないデニムデザイナー青野の考え方がよく分かりますよ。ご興味ある方は、是非お読み下さいませ。 https://msmd.jp/archives/5208 アパレル業界・それ以外の業界の皆様、MDの考え方はとても大切です! FASHION × BIKE YouTubeチャンネル【 ローリー青野の 10 MILES BIKE LIFE 】

MSMD:少しのデータと推測値で考える市場参入トレーニング

MSMD:少しのデータと推測値で考える市場参入トレーニング

MDプロフェッショナルMSMD マサ佐藤さんのホームページ ブログに不定期にて記事を寄稿させて頂いています。 BMC視点ではないデニムデザイナー青野の考え方がよく分かりますよ。ご興味ある方は、是非お読み下さいませ。 https://msmd.jp/archives/4612 アパレル業界・それ以外の業界の皆様、MDの考え方はとても大切です! FASHION × BIKE YouTubeチャンネル【 ローリー青野の 10 MILES BIKE LIFE 】

MSMD:1000円で仕入れて、50%の利益のせて売って。

MSMD:1000円で仕入れて、50%の利益のせて売って。

MDプロフェッショナルMSMD マサ佐藤さんのホームページ ブログに不定期にて記事を寄稿させて頂いています。 BMC視点ではないデニムデザイナー青野の考え方がよく分かりますよ。ご興味ある方は、是非お読み下さいませ。 https://msmd.jp/archives/4495 アパレル業界・それ以外の業界の皆様、MDの考え方はとても大切です! FASHION × BIKE YouTubeチャンネル【 ローリー青野の 10 MILES BIKE LIFE 】

90年代以降のジーンズの歴史を振り返る③ プレミアムジーンズブーム

90年代以降のジーンズの歴史を振り返る③ プレミアムジーンズブーム

90年代からのジーンズの歴史を振り返るシリーズの第3回目です。ローライズ×ブーツカットが流行前回は2000年頃のローライズジーンズブームについての振り返りでした。2020年の現在から思うと、股上を浅くした「ローライズジーンズ」というのは、エポックメイキングでした。2000年当時、数年内にすべてのパンツがローライズ化し、それが15年間に渡って「王道」として君臨し続けるとは当時30歳の自分は予想することができませんでした。90年代半ばから始まったビンテージジーンズブームはメンズが牽引したブームでしたが、ローライズはレディースが牽引したブームで、少し遅れてメンズにも波及しました。ローライズ以降、メンズが牽引したジーンズブームは無くなり、レディースがジーンズファッションをも牽引することになります。ローライズ時代の人気シルエットは、ブーツカットです。もちろん、レギュラーストレート、スリムストレートもありましたが、徐々にブーツカット人気に集約されていきました。太目シルエットのビンテージジーンズとは対極的に細身が好まれました。ローライズ+細身+ブーツカットというのが2000年代前半のジーンズの主力商品ということになります。もちろん、大手ジーンズメーカー各社もローライズブーツカットを大量生産し、それが飛ぶように売れました。各社とも「美脚」シルエットを打ち出し、大いに稼ぎました。すでにビンテージジーンズブームで1万円を越える高額ジーンズがマスに受け入れられる土壌ができていたため、レディース向けのローライズブーツカットジーンズはだいたい1万3000円前後の値段が付けられましたが、それでも「高すぎる」という声はほとんど起きませんでした。エドウインの「サムシング」、ビッグジョンの「ブラッパーズ」、タカヤ商事の「スウィートキャメル」など各社のレディースラインがジーンズ売り場の主力となっていました。プレミアムジーンズブームの始まり2003年頃から、同じローライズブーツカット商品でも大手ジーンズメーカーの商品ではなく、より高額な欧米ブランドの商品に注目が集まり始めることになります。「セブン・フォーオールマンカインド」「ヤヌーク」「ペーパーデニム」「AG」「トゥルーレリジョン」などのブランドが注目されました。「ディーゼル」「リプレイ」あたりのブランドの注目が高まり始めたのもこの頃です。今となっては懐かしいブランド名が並んでいます。消えてしまったブランドもあり物事の栄枯盛衰を感じずにはいられません。インポート商品ということもあり、価格は2万円~3万円台半ばという驚くほど高価なジーンズでしたが、当時の20代・30代の女性はこれをほとんど定価で買っていたのです。もちろん、ジーンズカジュアル専門店でも販売されましたが、これらの商品のメインの売り場は百貨店のジーンズ売り場でした。この2万円台~3万円台のインポートブランドと並ぶと、1万3000円程度の大手ジーンズメーカーの商品は割安に感じられました。何せインポートブランドの半額程度なのですから。当時の大手ジーンズメーカーの営業マンからは「百貨店から『貴社の商品は安すぎる。もっと値上げしてインポートブランド並みにしてもらいたい』と言われる」という愚痴をよく聞いたものでした。3990円のユニクロジーンズが猛威を振るっている現在からは考えられない状況でした。そんな高額インポートジーンズは「プレミアムジーンズ」と呼ばれ、大人気商品となり、その人気のピークは2005年~2007年までの3年間でした。この3年間は百貨店のレディースジーンズ売り場では「ジーンズの値段は高ければ高いほど売れる」とまで言われたほどでした。しかし、その人気も2007年には翳りが見え始め、2008年には終了してしまいました。そして、2008年からはスキニージーンズの隆盛が始まることとなるのですが、この2008年以降、大手ジーンズメーカー各社には苦境が訪れることになります。スキニージーンズブームと大手ジーンズメーカーの苦境はまた次回に。2020年も残すところあとわずかになりました。みなさま。良いお年を。ライター:南 充浩(みなみ みつひろ)1970年生まれ。大学卒業後、量販店系衣料品販売チェーン店に入社、97年に繊維業界新聞記者となる。2003年退職後、Tシャツアパレルメーカーの広報、雑誌編集、大型展示会主催会社の営業、ファッション専門学校の広報を経て独立。現在、フリーランスの繊維業界ライター、広報アドバイザーなどを務める。 2010年秋から開始した「繊維業界ブログ」は現在、月間20万PVを集めるまでに読者数が増えた。2010年12月から産地生地販売会「テキスタイル・マルシェ」主催事務局。 日経ビジネスオンライン、東洋経済別冊、週刊エコノミスト、WWD、Senken-h(繊研新聞アッシュ)、モノ批評雑誌月刊monoqlo、などに寄稿 【オフィシヤルブログ( http://minamimitsuhiro.info/ )】

MSMD:ヤッベ!現金がない!でも、在庫はあるじゃん!知恵を出せ!

MSMD:ヤッベ!現金がない!でも、在庫はあるじゃん!知恵を出せ!

MDプロフェッショナルMSMD マサ佐藤さんのホームページ ブログに不定期にて記事を寄稿させて頂いています。 BMC視点ではないデニムデザイナー青野の考え方がよく分かりますよ。ご興味ある方は、是非お読み下さいませ。 https://msmd.jp/archives/4172 アパレル業界・それ以外の業界の皆様、MDの考え方はとても大切です! FASHION × BIKE YouTubeチャンネル【 ローリー青野の 10 MILES BIKE LIFE 】