コンテンツにスキップ

Journal

3ヶ月が過ぎて。

3ヶ月が過ぎて。

こんにちは。 企画担当Cです。 電車では新卒入社であろう若い方々の姿を良く見かけます。 若い皆さん、慣れないことばかりだと思いますが、頑張ってくださいね。 かくいうCも1月に入社し、早3ヶ月が経ちました。 覚えること沢山!目まぐるしい毎日!とても新鮮に楽しく仕事をしています。 新しいCADソフト… イラストレーターで絵型作成… トワルを組み… 上がってきたサンプルにワクワク 沢山の採寸に汗し、 グレーディングと格闘し 1日があっという間に過ぎていきます。 そして3ヶ月過ぎて思うのは・・・ bmcの商品は 『圧倒的なクオリティ、かつリーズナブル』 これは間違いありません! 自身をもって言えます! 今後も皆さまに衝撃的価値をお届けできるよう日々精進してまいります! どうぞよろしくお願い致します。

糸の色々:空紡糸とリング糸ってナニ?

糸の色々:空紡糸とリング糸ってナニ?

今回の BMC JOURNAL は、糸のお話です。(写真参照元:http://www.houyhnhnm.jp/feature/34583/3/ )========================================合わせて読みたい 糸に関しての BMC JOURNAL*織物の【タテ糸】と【ヨコ糸】って漢字で書くと?*糸はSかZで撚られて出来てます。*デニムのロープ染色ってナニ?========================================その前に・・・・せっかくジーンズブランドが書く記事ですので、ファッション業界っぽく、軽くファッションの話題を(笑)現在のファッションのトレンドは、80sだったり90sだったりします。今は、90sですね!ファッションの歴史は繰り返されます。(写真参照:JAM https://jamtrading.jp/fs/jamtrading/c/90s-style_sp )(写真参照:JAM https://jamtrading.jp/fs/jamtrading/c/90s-style_sp )個人的に注目している古着のJAMさんのスタイリング提案は、お見事です!若者へのお手本の古着・ヴィンテージミックスの提案です。筆者は、今年で40歳です。90sは、ファッションに目覚めた頃です(笑)こんなスタイリングしてたなぁ〜(笑)自分が通ってきたファッションを流行ってるからって、若者と同じ様には流石にできないですよね・・・・(汗)若者からすると、パンツの太さや、トップスの大きさや、デニム生地の粗野感なんかが新鮮なんだろうなぁ〜と思います!デニムの粗野感?そういえば・・・なんかデニムがいつものと違いません?古着好きな人なら気付いてるかもしれませんよね?古着のデニムって・・・現在広く流通してるデニムと表情が異なりますよね?なぜ異なるのか?実は・・・・・デニムの糸に秘密があるんです!!!!大きく糸の紡績は2種類ある(写真参照元:https://4travel.jp/travelogue/10812191 @旧豊田紡績株式会社本社工場跡 )糸を紡ぐ工程=紡績工程 において、みんな知ってる糸が出来上がります。生地は糸を織り上げたり、編み上げたりした布ですよね。紡績工程で出来た糸を使用して生地メーカーさんで生地が出来上がります。繊維業界は、この糸なくして成り立ちません!その糸ですが、大きく分けて2種類の紡績から出来上がるのをご存知でした?糸といっても、〇〇糸。△△糸。っていうものがあります。さぁ!なんでしょう???わかるかな〜?????【2種の紡績】*リング糸(=リングスパン糸)*空紡糸(=オープンエンド糸=OE糸)リング糸は、イメージできる糸だと思います。空紡糸(=オープンエンド糸)は、リング糸と比較すると太いし、粗野感ありません?糸の紡ぎ方により、リング糸と空紡糸が出来上がります。両者の違いは何なのか?↓↓↓それぞれの糸を比較した特徴はコチラです↓↓↓【リング糸】*糸の繊維が均一*糸全体に均一の撚りがかかっている*糸に締まりがある*強力(強さ)が高い*太い糸も細い糸も存在する*紡績効率が高くない(=コストが高い)【空紡糸】*糸の繊維が不均一*糸の外側に強い撚りがかかっているが、内側には撚りがかかってない*糸に膨らみがある*強力が高くない*太い糸しか存在しない*紡績効率が高い(=コストが安い)同じ綿から出来る、それぞれの糸の特徴は、何に起因するのか!?リング精紡機と空気精紡機糸の特徴は、ズバリ!紡績する機会によって異なります!*リング糸=リング精紡機によって紡績される*空紡糸(オープンエンド糸)=空気精紡機によって紡績される本当なら、各紡績機のアップ写真を掲載できれば、視覚的に紡績の違いを説明できるんですが・・・・各紡績メーカーさん独自ノウハウなので掲載する事が出来ません(涙)よって、言葉で説明しますね!まず、糸の赤ちゃんである粗糸があります(綿花の繊維を取り出して、スライバーにして、粗糸にしてから、糸にするドラフト工程の話は、また今度〜)。【リング精紡機】紡績機械にある高速回転する輪(リング)状になった部分を粗糸が通過して、機械的に均一の撚りをかけて糸にする。(参考までに:https://kotobank.jp/word/リング精紡機-150303 )【空気精紡機】粗糸の繊維の束を一度バラバラにして、空気の噴射によって再び繊維を引き揃えて撚りをかけて糸にする。繊維の束が一旦バラバラになるので、オープンエンド(端が繋がってない状態がある)と言われている。(参考までにに:https://kotobank.jp/word/空気精紡機-54852 )それぞれの糸を図にすると更にイメージしやすいですよ。リング糸は、上述にもある様に糸全体に均一の撚りがあります。空紡糸(オープンエンド糸)は、外側だけ撚りがあって、中は撚りがかかっていません。これは、空気の噴射(空気の風圧)だけで糸を撚るって・・・大胆ですね(苦笑)この空紡糸は、欧米では主流の紡績です。日本では、歴史的にリング紡績が主流なんです。リング糸と空紡糸のデニムって、違いがあるの?おさらいです。【リング糸】(特徴)*糸の繊維が均一*糸全体に均一の撚りがかかっている*糸に締まりがある*強力(強さ)が高い*太い糸も細い糸も存在する*紡績効率が低い(=コストが高い)(紡績)*リング精紡機(主流地域)*日本【空紡糸】(特徴)*糸の繊維が不均一*糸の外側に強い撚りがかかっているが、内側には撚りがかかってない*糸に膨らみがある*強力が低い*太い糸しか存在しない*紡績効率が高い(=コストが安い)(紡績)*空気精紡機(主流地域)*欧米それぞれの糸で織られたデニムって見たことありますか?普段、全く気にしてないだけで・・・「リング糸のデニム」や「空紡糸のデニム」が世の中にはたくさんあります。それぞれの違いは、見た目で判断できます!見ただけで分かれば、あなたもデニムのプロです(笑)「リング糸のデニム」と「空紡糸のデニム」を写真を見ながら、特徴を記しますね!*「リング糸のデニム」(写真参照元:http://auction2hand.uamulet.com/AuctionGoodsDetail.aspx?qid=77991 )糸の繊維が均一で、撚りも均一なリング糸は、糸として締まりがあります。その糸を使って、デニム生地を作るとシャープな表情になります。一般的に多く流通しているデニムは、このリング糸のデニムです。洗い加工やユーズド加工を入れると、糸1本ごとに白く色落ちして、ブルーと白のコントラストが鮮明です。合わせて、インディゴの濃淡のコントラストも鮮明です。糸1本1本の表情までわかるデニムの表情になります。デニムのシャープな表情と、コントラストの鮮明さが特徴です!ジャパンデニム=リング糸のデニムと言っても過言ではありません。ちなみに、穿き心地は、サラッとしています。これは糸の締まりによるものです。*「空紡糸のデニム」(写真参照元:http://young-iryoten.com/?pid=123272861 )糸の繊維の不均一さ、撚りが外側にしかかかっていない空紡糸は、糸として粗野感があります。その糸を使って、デニム生地を作ると、ザックリとした表情になり、合わせて、粗野な表情になります。これは、空気精紡機の特徴として、ある一定の太さの糸しかできない(細い糸はできない)という事も要因です。欧米のデニムや、古着で見かけるデニムは、この空紡糸のデニムです。洗い加工やユーズド加工を入れると、空紡糸の締まりの悪さから繊維の毛羽が表に飛び出してきて、色落ちがボンヤリ見えます。合わせて、細かいヒビ割れの様な白く立体的な表情にもなります。これがジーンズ業界人用語で『シボシボ』『シボ感』と言います(写真の様なデニムの表情)。デニムの粗野な表情と、色のボヤッ(シボ感)と感が特徴です!一概には言えませんが・・・古着のジーンズやレプリカジーンズ=空紡糸のデニムと言ってまず間違いないです。ちなみに、穿き心地は、膨らみがあって柔らかいです。これは糸の特徴によるものです。リング糸のデニム。空紡糸のデニム。明確な違いは、デニムの表情です。なんとなく、理解できますか?パッと、ジーンズを見て・・・・『それ、リング糸のデニムだろ?』って友達に言ってやって下さい(笑)あなたもジーンズのプロの仲間入りです!最近、空紡糸の進化が凄まじい!90sファッション。着用しているデニムは・・・空紡糸のデニムです。見ただけで分かりますよね?ファッションの流れもあり、空紡糸のデニムに注目が当たっています。注目が当たると、更なる技術進化も起こります。粗野な表情を得るには、空紡糸が必要です。しかしながら、空紡糸はリング糸と比較すると様々なデメリットがあります。現在、今まで存在しなかった細い空紡糸があったり、繊維の組み合わせの工夫により強力が改善されたり、世界的なトレンドに合致して進化しています。日本のジーンズ業界にいると・・・空紡糸のデニムは安物。粗野。とリング糸のデニムと比較すると格下に見てしまう傾向があります。企画者としてはダメですよね・・・・。マーケットの要望に応じて、空紡糸もリング糸も適時選択していかないといけません!なぜなら!昔通ったファッションが、今のトレンドだから〜!オジサン、この流れについて行きます(笑)

パレハとしての生デニム(リジッドデニム)とは?洗い方は?

パレハとしての生デニム(リジッドデニム)とは?洗い方は?

デニム好きの皆様に質問です。あなたは、ジーンズを1から育てる派?筆者は、ジーンズのプロですので基本的には、【ジーンズを1から育てる派】です。(*写真は、これから育てるリジッドジーンズです)でも、ジーンズを1から育てるのが面倒臭くなってるのも事実です・・・(汗)このジーンズを育てるというものをジーンズマニアかそうじゃないかの境界線にしたがる傾向があります。正直、ジーンズを1から育てるというのは、ファッションの1アイテムとなって久しいジーンズにおいては合理性に欠けます(汗)現在のファッション業界におけるジーンズの立ち位置は、カラーパンツです。一昔前のように、デニムを語って、ジーンズを語って、それぞれのこだわりを語ってという時代ではありません。そんな時代にも関わらず、ジーンズを1から育てる派は一定数います。いわゆる、レプリカジーンズをこよなく愛する、40-50代を中心とするジーンズマニア達です。しかし、現在・・・ファッション感度の高い若者が、その派に続々加入しています(笑)ファッション感度の高い若者は、ファッションとして生デニム(リジッドデニム)を好みます。好む理由は、ズバリ!生デニムが持つ独特の色です!糊のついた独特の光沢感ある色が、現在好まれる綺麗目スタイルに合致するからなんです。数年前に再ブレークを果たした A.P.C. のジーンズの影響です。(参照元:A.P.C.STORE:http://www.apcjp.com/jpn/denim )生デニム(リジッドデニム)を穿き続けるとジーンズが1から育ちます。結果的に、ジーンズを1から育てる派に加入してるんです(笑)(写真参照元:ACTIVISTA https://activista24.com/mens-pants-8/ )生デニム(リジッドデニム)の魅力とは?【ジーンズを1から育てる】というのは、自分の体型にフィットした色落ちを楽しむ行為です。現在流通している、大量生産にて作られた、スタイリングの1つとしてのカラーパンツの意味合いの濃い、洗い加工の入ったジーンズではなく、自分の体型にフィットした自然な色落ちを、自分のライフスタイルに合わせて変化していく様を楽しむ事ができます。これが、ジーンズの味というものです(笑)超スローライフで、ファッションとは異なる価値を持つものが、ジーンズを1から育てるというものなんです!ジーンズに興味がない方には、全く意味がわからない世界でしょうね・・・(苦笑)なぜ、自分に合った自然な色落ちになるのか?それは、生デニム(リジッドデニム)は、デニムに糊がついたままだからなんです。多く流通しているユーズド加工の入ったジーンズは、ユーズド加工を入れるタイミングは、縫製から上がった段階=生デニムの状態で行われます。糊がついたままの生デニムは、生地の硬さや糸の硬さにより、アタリやヒゲがつき易い状態なんです!大量生産で作られるユーズド加工は、ほぼヒゲやアタリに個体差はなく均一な表情をしています。この大量生産された無機質で均一なユーズド加工とは異なる、奥深く、味わい深いユーズド加工を求めるには、ジーンズを1から育てるのが最適なんです!生デニム(リジッドデニム)の魅力は・・・*体型にフィットした自然な色落ちを楽しむ事ができる*大量生産品にはない色落ちの奥深さと味わい深い表情を作る事ができる*この世で1本だけのオンリーワンジーンズを作る事ができる*育ててる間のライフスタイルをジーンズに刻む事ができる・・・・・興味ない人には、全く伝わらない価値でしょうね(汗)==================================================合わせて読みたいBMC JOURNALデニムのロープ染色のってナニ!?(・_・;?https://www.bmc-tokyo.com/blogs/journal/journal-28【ユニオンスペシャル】 の チェーンステッチ は、価値が高い!https://www.bmc-tokyo.com/blogs/journal/journal-22なぜデニムは色落ちするのか?https://www.bmc-tokyo.com/blogs/journal/journal-19==================================================生デニム(リジッドデニム)のデメリット生デニム(リジッドデニム)は、ズバリ!未洗いです!これが、最大のデメリットであり、ジーンズマニアを虜にする要素です。ジーンズマニアを虜にする、未洗いは、上述の通り育てる為に必要不可欠なものです。最大のデメリットである未洗い・・・・・ズバリ!!!!!!縮みます!!!!!!購入した後に、家庭洗濯を行うと、購入した時のジーンズの寸法から確実に小さくなります。自分に合ったサイズ感を作る事が難しいんです!!!!とはいえ、超ジーンズマニアが好む生デニムは、生地の作製段階でのキバタといわれる、NAKED状態です。正直、キバタ状態のデニムは、生地メーカーさんでも生地の縮みが予測できない危険な代物です。防縮加工も防捻れ加工も入ってない危険なやつです・・・現在流通している大多数の生デニム(リジッドデニム)は、生デニム(リジッドデニム)ですが、ちゃんと生地段階で防縮加工も防捻れ加工も行われています。購入した時より確実に縮みますが、ある程度縮みを予測する事は可能なんです!==================================================合わせて読みたいBMC JOURNAL問答無用で生地を強制的に縮めるサンフォライズド・・・https://www.bmc-tokyo.com/blogs/journal/journal-29==================================================でも!確実に購入時より縮みます!!!!普通なら、縮むとクレームになりますが・・・この縮みも含めて、ジーンズの味とできますからね〜ジーンズって素晴らしいです(笑)縮む生デニム(リジッドデニム)は、どう洗えばいい?生デニム(リジッドデニム)のジーンズを購入しました。生デニムは、糊がついています。この糊が自分にフィットした自然な色落ちを作ります。でも、洗うと縮みます・・・・【購入時のポイント】一般的に言われるのが、「ジーンズを穿いた時にウエストに拳1個分の余裕があれば、家庭洗濯後でウエストにフィットするように縮む」です。現在の生デニムは、防縮加工が入っています。そして、それを提供するジーンズブランドは、家庭洗濯試験を行い縮みデータを蓄積しています。生デニムの流通時点で、その家庭洗濯縮みデータを加味した寸法設計にしています。だから、拳1個分というゆとりが出てきます。例えば、ウエスト30インチの設定寸法に対して、家庭洗濯での縮みを2cm加えているとします。流通段階でのウエスト30インチの設定寸法は、30インチ+2cm となります。いつも30インチを購入する人は、大きいと感じますが・・・・これは家庭洗濯を行うと通常の30インチになる(=縮む)という事です。ですので、ジーンズブランドの提供サイズを理解し、購入しないと、自分のサイズに合致したジーンズを作り上げる事ができなくなります。ウエストは、このようにすれば、まず間違いないですが・・・股下は・・・・・・・・家庭洗濯を繰り返し、股下が縮みきってから裾上げを行う!という生デニムの絶対的取り扱い方だけは守りましょう(笑)購入した時点で裾上げすると、家庭洗濯で徐々に縮ませてるうちに・・・クロップド丈になっちゃいますよ(汗)さて、さて、ここからが、生デニム(リジッドデニム)の中でドキドキの洗い方についてです。ジーンズマニアの中の【糊落としの儀式】という、ファーストウォッシングです。正直言うと・・・BMC JOUNALで書くまでもないんですが・・・グーグルで検索してみて下さい(笑)色々な生デニム(リジッドデニム)の洗い方が出ていて、とても参考になります!生デニム(リジッドデニム)の洗い方は、一昔前の手法や都市伝説的なものが多いです。せっかくなので、筆者の過去の経験からファーストウォッシングとその後の洗い方をお伝えしますね!【縮む】という最大のデメリットに対して、数回の家庭洗濯で自分の体型にフィットさせていくものです。なので、縮みきるまでに時間がかかります。でも、確実に自分の体型へフィットさせる事ができます。*糊落とし(写真参照:https://smartlog.jp/14496 )ぬるま湯(温度は40度ほど)にジーンズを表にして最低1時間漬け置きして下さい。確実に、ぬるま湯の中にジーンズを漬けて下さい。そうすると、ぬるま湯がドンドン茶色に変色していきます。これが、糊です。塩を入れるとか、糊抜き剤を入れるとか、色々と手法はありますが、糊は水溶性のものが多いので、じっくり漬け置きすれば問題なく糊は取れます。*すすぎ(写真参照:https://smartlog.jp/14496 )糊抜き後に、ジーンズを裏返して洗濯機に入れて、すすぎボタンを押して下さい。ジーンズを裏返すのは、洗濯機の槽にジーンズの表面が触れるとスレが発生したり、アタリが発生したりするのを防ぐ為です。そして、必ずジーンズ単体で、すすぎ洗いをして下さい。ジーンズは、色落ち・色移りします。糊を抜いた直後は、経糸の残留インディゴが動きやすくなっていますので、それがかなりの確率で発生します。*干しインディゴは紫外線に弱いから、裏にして干すとか、股下が短くならならない様に逆さ釣りにして干すとか、色々と手法はありますが・・・ジーンズが表でも裏でも、どんな干し方でも、直接陽が当たらない様にして、乾けばOKです。2回目以降は、*糊抜き工程が、洗いになります。裏返して、洗濯機に突っ込めばいいですよ(笑)ジーンズって、タフなので大丈夫です!この方法は、筆者の経験則から来る、少しづつ確実に縮めていき、体に馴染ませる方法です。乾燥機に入れて一気に縮めて穿こう!とかって推奨してる人もいますが、生デニム(リジットデニム)を育てて行くというのは、相棒を作るという事です。急がず焦らず徐々にやって行くのがベターです。あっ、相棒じゃないな・・・・パレハですね(笑)パレハのジーンズと会話しながら、ゆっくりゆっくりジーンズを育てていきましょう!4年間、穿き込んだらこんな感じになりますよ!!生デニム(リジッドデニム)は、手間がかかるけど・・・最高です!!【日本製】BMC RUSH JEANS HV RIGID / R78HV【関連記事】ジーンズの洗う頻度と洗い方についてhttps://www.bmc-tokyo.com/blogs/journal/journal-2デニムの「色泣き」にご注意を!https://www.bmc-tokyo.com/blogs/products/products-71

SOFTな穿き心地!レーヨンデニムは歴史を変えた!

SOFTな穿き心地!レーヨンデニムは歴史を変えた!

Do you know ? ジーンズの中に、 Soft Jeans(ソフトジーンズ) っていうカテゴリーがあります。 【 Soft (ソフト) = 柔らかい = 穿きやすい 】 えっ? なに?なに?Soft Jeans (ソフトジーンズ)って?と思ったアナタ・・・30代前半以下ですね(笑) その世代が触れているジーンズは、既に柔らかくなったジーンズですからね〜。 という事は・・・現在流通してるジーンズって、ほぼソフトで穿きやすいです(笑) 今回の BMC JOURNAL は、ジーンズ業界の Soft Jeans (ソフトジーンズ) というカテゴリーのお話です。 ソフトジーンズは、柔らかく穿きやすいジーンズです 今のジーンズって、ストレッチが入ってるのが当たり前です。 伸び伸びで、柔らかくて、穿きやすいですよね〜。 なんなんだ!オヤジ!ソフトジーンズって!ジーンズ業界の古い奴らが昔作った勝手なカテゴリーだろ?という声が聞こえてきそうです・・・ そうなんです! ジーンズ業界の古い世代の人達が、それまでのジーンズとの差別化を明確にする為に、勝手にカテゴライズしたジーンズなんです!!!! まあまあ。 トランキーロで、オジサンの昔話を聞いて下さいな(笑)  ================================================ *合わせて読みたい BMC JOURNAL:「デニム」はフランス生まれ?「ジーンズ」はイタリア生まれ?国産ジーンズ第一号と日本のジーンズ製造の歴史 ================================================ 戦後、日本にジーンズが入って来ました。 若者の文化を体現する衣料品として、瞬く間に日本でジーンズ市場が出来上がりました。 昔のジーンズは、ガッチガッチの生(未洗い)ジーンズで、自立するくらいガッチガッチでした(笑) (写真参照元:https://dic.pixiv.net/a/ジーンズ?year=2010&month=5) その後、ジーンズを洗っちゃおうぜ!っていう動きが出てきて・・・半世紀以上継続してるジーンズメーカーは、みんな「俺が初めにジーンズ洗った(ワンウォッシュ)んだぜ!」って言ってる、ややこしい業界です(苦笑) ジーンズを洗ったからって、ジーンズはゴワゴワの硬い生地で、穿き心地が悪く、ジーンズを敬遠する人がまだまだいました。 しかし・・・・ 90年前半に、大革命が起こります!!! BOBSON(ボブソン)から【 04ジーンズ 】というレーヨンデニム生地を採用した、既存のジーンズにない穿き心地を追求した超画期的なジーンズが登場しました!!!! 気づきました? 04ジーンズの【04】って、【レーヨン】を表してる、イカしたネーミングです! 柔らかくて、穿きやすいね!柔らかくて、穿きやすいね!見た目はジーンズなのに・・・柔らかくて、穿きやすいね! という評価で、新しいジーンズが誕生しました。 そして、これがSoft Jeans(ソフトジーンズ)のカテゴリーが生まれたキッカケです。 穿きやすさを追求したジーンズ。 それは、04ジーンズでありソフトジーンズなんです!!! ジーンズ業界って、この04ジーンズからのソフトジーンズを四半世紀も追求してるんですよ・・・・・・ ここしか切り口ないのか?と悲しくなりますね(涙) その中で出てきたジーンズが・・・・・ DIESEL JOGGJEANS (写真参照元:DIESELオンラインストアhttps://www.diesel.co.jp) EDWIN JERSEYS   (写真参照元:EDWIN オンラインショップhttp://edwin-ec.jp/brand/CSfBrandTop.jsp?brandCd=101) ソフトジーンズの【 柔らかくて、穿きやすい 】を追求し、現代風にアレンジしたものが・・・これらを代表するニットデニムやニット風デニムです。 ================================================ *合わせて読みたい BMC JOURNAL:【織り】なのか?【編み】なのか? ================================================ ソフトジーンズ = 柔らかくて、穿きやすい これがソフトジーンズの定義です(笑)文字そのままですがね・・・。 レーヨンってなに? レーヨンデニムってなに?? さてさて、長くなりましたが、ここからが今回の BMC JOURNAL の本題です。 ソフトジーンズというカテゴリーを作り出したBOBSONの 04ジーンズ 。 04ジーンズは、レーヨンという繊維を使用したデニム生地を採用していました。筆者も人から教えてもらった知識ですが、デビューは レーヨン100% だったが、 家庭洗濯でシワシワ になったり、店頭や輸送時に不備があったり、他社の参入があり、すぐにレーヨン100%ではなくなったと。 レーヨン混紡 (これまた出てきますよ)になったと聞いています。 【 レーヨン 】ってなんだ? レーヨン ( rayon ) は、 絹に似せた再生繊維 です。 (参照:Wikipediahttps://ja.wikipedia.org/wiki/レーヨン) 木材を原料としたパルプのセルロースをアルカリである水酸化ナトリウムと二酸化炭素に溶解してビスコースにして、酸の中で紡績すると再生繊維レーヨンが出来上がります。 ↓↓↓↓ 木材を原料とした植物繊維の炭水化物をアルカリである水酸化ナトリウムと二酸化炭素に溶解して中間生成物にして、酸の中で紡績すると再生繊維レーヨンが出来上がります。 って言っても、よくわかりませんよね??? 【レーヨンのメリット】*光沢がある*柔らかい*ドレープ性*発色性が良い(よく染まる)*サラッとした肌触り(冷やっとした肌触り)*吸湿吸水(発熱効果があったりします)【レーヨンのデメリット】*シワになりやすい*重い*水に濡れると弱い*水に濡れると縮む(元に戻りにくい)→熱に弱いというイメージがありますが、通常生活においては問題ないですよ〜。 「絹に似せた」ってありますよね? 「絹」ですよ。人造絹です(笑) 絹って光沢あって、しなやかで、柔らかで、ツルツルして、高級で・・・ 「高級なんだよなぁ・・・・・・絹って。」 「じゃ、絹より安くて、絹みたいな繊維を人工的に作っちゃおうぜ!」 「マジ卍?」 「必要ない木材の繊維を薬品漬けにしたら、なんかできんじゃね?」 「マジ卍?」 「化学の力を駆使して、やっちゃおうぜ〜!!!!」 って事で、出来上がったのが、ビスコースを用いた湿式紡績によるレーヨン繊維の製造です(笑) レーヨンの製造方法は、 *原料は木材*木材から繊維を抽出する*抽出した繊維を薬品漬けにする*ビスコースっていう中間生成物ができる*そのビスコースを酸に漬ける*その酸の中で、ビスコースから繊維を作っていく*繊維を紡績したら・・・レーヨンの出来上がり っていう風に感覚的に捉えて下さいね(笑) レーヨンの糸を用いて作られたデニム生地が、 レーヨンデニム です。 レーヨンのメリットを従来のデニム生地に加えた、Soft Denim(ソフトデニム)の誕生です!!!! 従来のデニム生地のデメリットである硬さやゴワツキ感を改善したものが、人工的に絹の様なレーヨンという繊維を組み合わせたレーヨンデニムなんです。 ここから、上述にある 穿きやすさ の追求の歴史が幕を明けました・・・ MAKUAKE です(笑) 【レーヨンデニムの特徴】*綿100%デニムに比べると光沢がある*綿100%デニムに比べると柔らかい(コシがない=テロンとしてる)*綿100%デニムと比べるとドレープ性が格段に高い*綿100%デニムと比べると比重が重い(穿くとわからない) ジーンズを企画するにあたって、ターゲット層にもよりますが・・・・ ジーンズのソフトさを売りにするなら、間違いなくレーヨンデニムを選択します。 メンズパンツで太いシルエットにすると、比重の重さと、見た目の光沢で好き嫌いが出るので、筆者ならタイト目のシルエットにしますね(笑) タイト目のシルエットにする事によって、レーヨンデニムの風合いを感じる事ができて、従来のジーンズとの差別化が穿いて体験できますからね! レーヨンデニムって、現在のジーンズ市場において、メンズよりレディースの方が定番化しているんですよ〜。 特に春夏アイテムでは、定番中の定番のデニムが、レーヨンデニムなんです。 (写真参照:http://fashionwalker.com/brand/superhakka/item/SUH0117S0243) ねっ? 光沢あって、テロンとしてるでしょ(笑) レーヨンデニム独特な光沢感とドレープがレディースアイテムにはぴったりなんですよね。 レーヨンデニムは2種類ある レーヨンデニムって・・・・実は、2種類あるんですよ!!!!!! レーヨンは、再生繊維を紡績した絹の様な風合いの糸です。 糸ってことは、糸を構成する繊維もレーヨンです。 レーヨンデニムと世間一般に言われてる生地は、 *経糸が 綿とレーヨン の混紡 になってるんです。 → レーヨン混紡 *レーヨン混紡のレーヨンデニムは、上述のレーヨンデニムの特徴を持っています。 もう一つのレーヨンデニムは・・・・・・経糸が綿だけです。 *緯糸にレーヨンを使用 して、生地が織られています。 → レーヨン交織 この2種類がある事は、アパレル業界やデニム業界にいるなら絶対に覚えましょうね! 混紡、交織は、コストにも影響します。 ソフトジーンズは、レーヨン混紡のデニムです。 では、なぜ交織というレーヨンデニムがあるのか? それは、上述のレーヨンデニムの特徴を失うが、綿100%デニムと比較すると柔らかいという特徴を引き出せるという事と・・・・レーヨン繊維自体が持つ能力をダイレクトに伝える事ができるからなんです。 *サラッとした肌触り(冷やっとした肌触り)*吸湿吸水(発熱効果があったりします) ソフトジーンズという概念とは異なる、シーズンにおける機能を強化する事ができるんです! メンズジーンズの企画では、 レーヨン混紡ジーンズは、年間アイテム。レーヨン交織ジーンズは、春夏アイテム。 という様に分ける事があります。 どんな繊維でも、ターゲット層やシーズンを考慮し、自分自身で企画し設計しないと・・・繊維メーカーさんや生地メーカーさんの【売りたい糸という商売ベース】に翻弄されちゃいますよ。 最後に、筆者のジーンズ経験則の中で、名実共にNO1のレーヨンデニムを使用したジーンズを紹介しますね〜(笑) (参照元:EDWINオンラインショップ http://edwin-ec.jp/disp/CSfGoodsPage_001.jsp?GOODS_NO=82039&q=&brandCd=101&cateCd=001&sort=&type=&stock=&goods_sale_tp=&outlet_yn=&rowPerPage=&ff=goods_series_search_cd&fv=1101) EDWIN INTERNATINAL BASIC 403 SOFT FLEX です。 筆者も何度もレーヨンデニムや、それの仲間の再生繊維を用いて、商品開発を行いましたが・・・・ 一度もこの EDWIN 403 SOFT FLEX を超えれるソフトジーンズを作る事ができませんでした(涙) レーヨンデニムを扱うには、それ相応の知識と経験が必要です。 なんてたって・・・薬漬けの人工繊維ですからね(笑) これだけは再生繊維に言いたいんですよね・・・・ 確かに土に帰るけど・・・・ 薬漬けのくせに、エコっていうなよ・・・・・・(笑)

問答無用で生地を強制的に縮めるサンフォライズド・・・

問答無用で生地を強制的に縮めるサンフォライズド・・・

We love DENIMMMMMMMMM. あえて、Mを多用してみました(笑) 今週のBMC JOURNALです。 今回は、「えっ!?強制的に生地を縮めるサンフォライズドってなに?」です。 *1930年に開発者のサンフォードさんが商標登録したものが【サンフォライズド】っていう、生地の防縮加工技術の呼称です。 縮むんだよ!デニムって サンフォライズド(生地の防縮加工)の前に、みんなが大好きなデニムの欠点に関して・・・・ (デニムの欠点) *色落ちする *縮む なぜデニムは色落ちするのか? https://www.bmc-tokyo.com/blogs/journal/journal-19 ややこしい生地なんですよね。デニムって。 でも、デニムって、このデニムの欠点を味として許容する習慣があります(笑) デニム=ジーンズって、2つに分類されます。(今回は、デニムとジーンズは近似の言葉として下さいね) *生デニム(リジットデニム)・・・洗い加工(ワンウォッシュやユーズド加工)が施されてない糊がついたままのデニム *ウォッシュドデニム・・・洗い加工(ワンウォッシュやユーズド加工)を施しているデニム ウォッシュドデニム(ウォッシュドジーンズ)は、一般的に流通しているものです。これは、生地段階・製品段階で縮めてるので安心して着用できるものです。生デニムは、防縮加工あり・なしの2種類があり、デニムマニアが味で愛でるものです。 この生デニムって、水に通して乾かすと・・・なんということでしょ〜というくらい縮みます。縮みの大きさは【 防縮加工あり〈 防縮加工なし 】になります。 なぜデニムは縮むのか? それはね・・・・・・デニム生地(織物生地)って、織り上げる工程まで糸にテンションがかかっていて必要以上にピーン引っ張られています。水に通すと、そのテンションがなくなり、糸本来のリラックス状態に戻ります。この落差がデニム生地の縮みなんです。 ゴムを引っ張った状態で固めたのが、織り上げるまでの行程です。その引っ張りを止めて、もとの状態のゴムに戻ったのが、水を通した後です。 生デニムは、洗い加工を施してない状態(水を通してない状態)です。だから、縮みます!!!! 縮むと大変じゃね・・・だったら縮めちゃえよ! この BMC JOURNAL で何度かお伝えしてますが、ジーンズが流通し始めた頃は、生デニムしかありませんでした。 生デニムは縮みます。 ジーンズを買って、家庭洗濯したら、デニムが縮んで着用感が小さくなり、クレームという時代がありました。当然ですよね・・・(汗) 当時のデニム関係者は、みんなこう思いました・・・・ 当時のジーンズメーカー:「現代みたいな製品に洗い加工を施す技術なんかないしさぁ。生地段階で縮みを軽減したいんだよね〜。」 当時の生地メーカー:「そうか〜。だったら、生地の段階で強制的に生地を縮めてみる?」 当時のデニムメーカー:「えっ!そんな事ができたら、クレーム減るじゃん!格好いいフィットを出せんじゃねぇ!」 という遣り取りが有ったか無かったかは置いといて・・・・・サンフォードさんが生地の防縮加工技術(装置)を開発しちゃいました(笑) サンフォライズドが確立されてから、強制的に縮めた生地を使用したジーンズなどは、このサンフォライズドが一つの販促になりました。(この話は、後ほど出てきます) ジーンズブランドのネームに SANFORIZED って入ったの見た事ありませんか? この SANFORIZED が記載されているデニムは、従来の生デニムより縮みが軽減されています(全く縮まないというわけではありません)。 どうやって、生地を強制的に縮めるの? これ、疑問に思いますよね? 筆者も新卒でジーンズ業界に入って、実際にデニム工場でサンフォライズド工程を見るまで、生地の縮め方が想像もできませんでした・・・ デニムは、織物です。 【織り】なのか?【編み】なのか? https://www.bmc-tokyo.com/blogs/journal/journal-23 (合わせて読みたいBMC JOURNAL:https://www.bmc-tokyo.com/blogs/journal/journal-23 ) 織物は、経糸と緯糸で構成されます。 ここがミソです! ピンと張られた経糸と緯糸を、一時期だけリラックス状態に戻して、ギュッギュッと外的圧力により糸を組織を押し込んで行ってるんですよ!!!! こんな設備でね・・・ (写真参照元:小松原 http://www.komatsubara-iw.jp/seni_01.html ) サンフォライズドの工程を図解にしたものがこれです・・・ (写真参照元:小松原 http://www.komatsubara-iw.jp/seni_01.html ) 図の左から織り上げられた生地がサンフォライズド設備に入っていきます。 クネクネしてるところは、水蒸気コーナーです。ここで一時的に生地をリラックスしてあげます(水を通す工程)。 最後にある大きな円と小さな円のコーナーが、強制的に生地を縮めるところになります。 (写真参照元:小松原 http://www.komatsubara-iw.jp/seni_01.html ) 物理を理解してると、図を見ただけで強制的に縮める論理がわかると思います。 大きな円。小さな円。 それぞれ外周が異なります。 大きな円は熱を持ちながら一定の速度で回転。小さな円は大きな円にぶつかるように回転。 それぞれ回転速度が異なります。 その円の間にラバーマット(ゴム)があります。 円の外周の異なり、回転速度の違いにより、このラバーマットは、部分的に表面密度が大きくなったり(縮む)、小さくなったり(広がる)します。 このラバーマットに沿って生地を投入して行くので、強制的に経糸・緯糸が動き、生地の糸密度が変化していきます。 これが、生地の強制的な縮めの仕組みです。 わかるようで、わからないですよね? なんとなく感覚的に捉えて下さい(笑) SANFORIZE は販促になっていた!! サンフォードさんのお陰で、生デニムのデメリットであった縮みが軽減できました。 サンフォライズドでフィットを重視した販促を始めたのが・・・・あのLEEです。そして、Wranglerです。 (1949年の米国カタログ通販より) LEEは、Sanforized Shrunk...to insure perfect fit と謳っています。 サンフォライズドされたデニムを使用してるから、パーフェクトフィットになるんだよってアピールしています。 Wrangler は質実剛健にストレートに Sanforized Denim とだけ謳っています。 こう見ると、LEEってプロモーションが上手いというのが歴史的にわかりますね! levisは・・・・この時期は防縮加工を施してないTHE 生デニム を使用してました。後発のジーンズブランドのLEEとWranglerは、市場で戦う為の差別化として、このサンフォライズドデニムを使用したんだと思います。 新しい技術は、新しい価値と市場を創造しますね。 そして、このサンフォライズド(防縮加工)は、とんでもない副産物を産み落とします!!!!! ボタンフライしかなかったジーンズに、ジッパーフライという新しい価値を生み出しました!!!! ボタンフライかジッパーフライか https://www.bmc-tokyo.com/blogs/journal/journal-4 (合わせて読みたいBMC JOURNAL:https://www.bmc-tokyo.com/blogs/journal/journal-4 ) 生地の縮みが軽減されたので、ZIP(ファスナー)をジーンズにつけれるようになりました。 この新しいジッパーフライを世に知らしめたのも・・・LEEです(笑) デニムのデメリットである縮みを軽減するというサンフォライズド。 縮みというデメリットを完全に打ち消したのは、半世紀前のジーンズに洗い加工を施すという技術です。 生地を強制的に縮めるという技術は世界遺産クラスだと思います。 でも。 それよりも、サンフォライズドにより、ジーンズにジッパーがついたというこの歴史的偉業は・・・・世界遺産認定だと思います(笑)

デニムのロープ染色のってナニ!?(・_・;?

デニムのロープ染色のってナニ!?(・_・;?

き、き、きれい・・・・・・・これが、デニム生地の経糸(タテ糸)のインディゴ染めです。インディゴの世界。デニムの世界。を感じる風景です・・・=============================================*合わせて読みたいBMC JOURNAL1:ピュアインディゴって、天然じゃないんですよ。2:なぜデニムは色落ちするのか?=============================================デニムの経糸(タテ糸)のインディゴ染めって、みんながイメージするデニム生地の糸を1本、1本染めるんじゃないんです!経糸を重ね合わせて、極太のロープ状態にして、そのロープをインディゴ染めするんですヨ!これが・・・デニムの世界でよく耳にする【ロープ染色】ってやつです。このロープ染色って、デニムでしか聞かない染色方法です。*経糸だけをインディゴ染めしないといけない*1本、1本の糸をムラなく綺麗に染め上げないといけない*生産効率を考えないといけないというところから、このロープ染色が編み出されたとか・・・信じるか信じないかは、貴方次第です(笑)ロープ染色の前に押さえておきたい!デニムの製造工程!まずは、デニムができるまでの工程をサラッと見ましょう。国内最強デニムメーカー カイハラ(株) さんのご協力を頂きました!*カイハラ(株):http://www.kaihara-denim.com今回のJOURNALは、工程2:整経 と 工程3:染色 ですので、下に抜粋します!《整経》紡績された糸、約600本を、約6,000ヤードの長さでロープ状に束ねます。次の染色工程で糸をムラなく染め上げるため、すべての糸を均一に巻き取ることが大切です。整経機には、数多くの工夫が凝らされており、一連の設備・機械は当社(カイハラ)が独自に開発したものです。《染色》デニムの表情を決定づける重要な工程が染色です。染色工程は備後絣の藍染で培ってきた経験と技術が最大限に生かされいる部門です。ロープ状に束ねられた原糸はインディゴ液の中を通過し、ローラーで絞られ、空気に触れることにより酸化し、藍色が発色します。それを何回も繰り返すことで、鮮やかなインディゴブルーに染め上がります。整経っていう言葉は、経糸(タテ糸)を整えるって意味です。紡績された糸、約600本を、約6,000ヤードの長さでロープ状に束ねます。とあるように、約600本の糸を絡まり合わないように、櫛でときながら均一に並ぶようにしてあげるんですよ、この工程で。それを約6,000ヤードの長さもの1本のロープにして行くんです。*1ヤード=0.9144mこのロープが上手く作れなかったら、デニムの命である芯白(中白)という独特なものができなくなります。繰り返しますが・・・・このロープを作り、ロープ染色する事が、デニムをデニムとする為に最も重要なんです!(御礼)カイハラ(株)さん、資料提供ありがとうございました。ロープ染色を大公開!!!ロープ染色って、経糸をロープ状の束にして、インディゴ染めをするって事ですよね。繰り返して申し訳ないですが・・・デニムの経糸のインディゴ染めは、ロープ染色です。では。ロープ染色を見ていきましょう。ロープ染色する染色機は、こんな感じです(概略図)。整経工程で、ロープ状にされた経糸は、「前処理」「染色」「後処理」「シリンダー乾燥」という順を経て、インディゴ染めされた経糸になっていきます。*前処理:インディゴ染色を行う為の工程=インディゴが固着しやすいようにしてあげる*染色:ロープ状の経糸をインディゴ染めする工程=何度も染色して濃度を調整したり、染めムラを軽減していく*後処理:糸の周りについた不要なインディゴを落とす工程=洗い流します*シリンダー乾燥:インディゴ染め後の濡れた経糸を乾かす工程=糸を乾かします(画像参照:Pinterestより)ロープは、こんな感じで、上に釣り上げられてから、各工程に入っていきます。一回の染色で、ロープは数本使われます。(画像参照:Heddles https://www.heddels.com/2015/05/workers-cotton-jeans-parts-iii-iv-dyeing-weaving/)前処理から染色へ入って行くシーンです。真っ白なロープが、インディゴ層に入っていますよね。真ん中の黄色のものが、酸化前のインディゴ染めの状態です。(画像参照:Heddles https://www.heddels.com/2015/05/workers-cotton-jeans-parts-iii-iv-dyeing-weaving/)上の染色機の概略図の半分より上の工程は、インディゴの酸化をさせる為の「エアリング」です。この高さや、スピードにより、インディゴの色の濃さや深さが変化してきます。デニムメーカーさんによっても、このエアリングは様々です。ここも大きなノウハウなんです!(画像参照:Heddles https://www.heddels.com/2015/05/workers-cotton-jeans-parts-iii-iv-dyeing-weaving/)う、美しい・・・・・・・染色工程を進むと、写真の左手側から右手側のようにブルーのグラデーションが現れます。これがロープ染色におけるインディゴのグラデーションです。後処理直前では、すべてが同じインディゴの色になります。ロープ染色って、綺麗ですよね〜(笑)デニム好きな人間は、この染色工程に魅了されるんですよね。ハマりそうでしょ?ロープ染色の魅力に・・・・・・・一回のロープ染色から、どれくらいのデニムができるの?ここは、デニムメーカーやアパレルメーカーの人には、絶対に覚えて帰って欲しいところです(笑)デニム生地の生産ミニマムに関係してくるのが、整経工程と染色工程です。デニムの色をちょっと変えたいなぁーって思ってる人!これら工程を理解しないといけませんよ!!!マジで!!!!経糸や色をオリジナルで作りたいっていう人は、多いと思います。企画者ならオリジナルデニムに憧れますよね。オリジナルデニムを作るって事は、生産ミニマムが必ず発生するんですよ!!!!では。1本、約600本の経糸を使い、長さ約6,000ヤード(約5,500m)のロープを数本使い行われるロープ染色から、どれくらいのデニム生地が作られるでしょうか?(*現在は、生産効率を最大化する為に、スルーザー織機という2幅の生地が同時に織れる機械を使用する事が条件としてあります。この2幅がキモです。)デニムのスタンダードな13オンスを例にあげて見てみましょう。*デニム1幅を織るには、8本ほどのロープが使用されます。*デニム1幅に使われる経糸は、約600本/ロープ × 8本 = 約4,800本 の経糸が必要になります。→1幅 4,800本 = 1幅 70.5インチの生機(キバタ)ができる。・・・キバタって、流通する前の段階です。*デニム1反の生機の長さは、約68ヤード必要*長さ6,000ヤードのロープ 8本から、88反の生機生地ができる。*使用する織機は、スルーザー織機なので、2幅分の 88反 × 2幅 = 176反 が必ずできる。→ 176反が生産ミニマム!*流通する生地1反は50mなので、176反 × 50m = 約8,800m が一回のロープ染色で出来上がる!という事は・・・・・・1回のロープ染色に使用される、ロープの本数は16本ほどという事になりますね(笑)8,800mは、一般的なジーンズが6,300本も生産できるんです。デニムの製造には、ロープ染色が必須です。当たり前ですね。製造現場には、経済ロットが必ずあります。デニムのプロを語るなら、ロープ染色の経済ロットは覚えといて下さいね!

これで家庭洗濯も安心!洗濯絵表示について。

これで家庭洗濯も安心!洗濯絵表示について。

これで家庭洗濯も安心!!!!洗濯絵表示について勉強して行きましょう!!!! 衣料品には、必ず洗濯絵表示が記載されたタグがついています。 (*BMCジーンズに付いている洗濯絵表示) サイズ表記タグと一緒に付けられているか。それの裏側に記載されているか。皆様もお手元の衣料品に付いている洗濯絵表示を確認しながら、今回のBMC JOUNALを読んで行きましょう(笑) 拡大すると・・・・・・ 上にある記号がジーンズ製品についてる洗濯絵表示です。 この記号を読み解くと・・・・・ *洗濯機で洗濯できます。40度の水を使用して、弱く洗って下さい。*漂白剤は使用しないで下さい。*タンブル乾燥は使用しないで下さい。*アイロンできます。アイロンの温度(底面温度)は150度までにして下さい。*パークロロエチレン及び石油系溶剤によるドライクリーニングはできます。 これがBMCジーンズの洗濯絵表示です。 洗濯絵表示を見ない人って多いですよね・・・・・ 衣料品の生地が多様化していますので、家庭洗濯でのトラブルを回避する為には、洗濯絵表示で推奨されている洗い方は守って下さいね! これが洗濯絵表示だぁぁぁぁぁぁ!!! 洗濯絵表示って、衣料品の洗濯における指標なんです。 日本は、JIS規格。 海外は、ISO規格。 現在は、海外からの衣料品の輸入製品を実店舗で販売する事が多くなってますし(海外資本のSPAなど)、ネット販売での流通も増えています(並行輸入など)。 このグローバル化に対応する為に、平成28年12月1日より新JIS規格での洗濯絵表示が施工されました。 (参照元:消費者庁 http://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/household_goods/laundry_symbols.html) 記号!記号!記号!疲れますよね(汗) これだけは覚えようっていう洗濯絵表示の早見表がこれです(笑) (参照元:経済産業省http://www.meti.go.jp/main/60sec/2016/20160804001.html) 新JIS規格って事は、旧JIS規格がありました。 旧JIS規格を見ると・・・・あ〜見たことある!ってやつばかりですよ。 時間ある時にググってみて下さい(笑) じゃ、どんな風に旧JIS規格から新JIS規格になったのか? こんな感じで変更になりました! 空前絶後の記号ですよね・・・・・・・(冷汗) 丸にPでドライクリーニングですよ・・・・・パーキングかと思っちゃいますよね。 アイロンの温度は、ドットです・・・・・・ 酷いのは、干し方ですよね〜(苦笑) 四角に棒線で表現するって・・・・・わからないですよね(爆笑) これを覚えたら貴方も洗濯マスターだぁぁぁぁぁ!!! 1項目をじっくりと見て行きましょう。 murauchi.com さんの洗濯絵表示は超見易いですよ!!!! ( URL : http://www.murauchi.com/store/apparel/washing.html ) *家庭洗濯記号 *漂白記号 *タンブル乾燥記号 *自然乾燥記号 *アイロン記号 *クリーニング記号 (参照元:http://www.murauchi.com/store/apparel/washing.html) 家庭洗濯マスター になるなら、この洗濯絵表示を絶対覚えようねっ! 洗濯絵表示に困ったら、この記事を見直してね(笑)

チェーンステッチってなんだ?

チェーンステッチってなんだ?

ジーンズの縫製でよく耳にする【チェーンステッチ】。 特に、裾(裾上げ)の縫製で聞きますよね! チェーンステッチって、一体なんなんだ?!っていうお話です。 チェーンステッチって・・・書いて字の如く「チェーン=鎖」に見える縫い方です。和名でいうと、【環縫い】です。聞いた事あるでしょ?ジーンズ好きなら。環縫いって。 「チェーン=鎖」に見えるステッチって、ジーンズにあったっけ? 不思議ですね〜(笑) 縫製は【本縫い】と【環縫い】がある ジーンズを縫製して組み立てる工程において、本縫い と 環縫い があります。 わかりやすく、裾裏の縫製で確認しましょう。 (写真参照元:https://www.rakuten.ne.jp/gold/more-net/info-takenaosi.html ) 左が【チェーンステッチ=環縫い】。右が【シングルステッチ=本縫い】。 *チェーンステッチ=環縫い (裾の裏側の拡大写真) わかりますか? 糸が輪になってますよね! これがチェーンステッチ=環縫いです。 表は、普通のステッチなんです。裏だけがチェーンステッチなんです。 *【ユニオンスペシャル】のチェーンステッチは、価値が高い!も参照して下さい。 https://www.bmc-tokyo.com/blogs/journal/journal-22 シングルステッチ=本縫い は、表から見ても裏から見てもステッチは同じに見えます。 縫い方は、こんな感じです(笑) ジーンズで使われる チェーンステッチ=環縫い は、二重環縫いっていう上糸と下糸が異なる糸で出来ています。 NBジーンズの二重間縫い手法としては、上糸は雰囲気を出す為に綿リッチな糸(コアヤーン)を使用し、下糸は堅牢性が高いKPFという糸を使用します。 【本縫い】と【チェーンステッチ=環縫い】は、生産効率の違いがある ボビンって聞いた事あります? ミシンの下糸を収納するケースです。 これは本縫いで使用されます。 下糸の収納量は、ボビンの大きさに任意なんです。 なので、下糸が切れない距離しか縫えません。切れる度に下糸を交換しなければなりません。 これじゃ、ジーンズのように長い距離を縫う縫製には不向きです。 本縫いは、生産効率が低いんです。 チェーンステッチ=環縫い は、どうかというと・・・・・ 本縫いの様にボビンではなく、糸のコーンを使用します。 下糸が上糸と同じ収納量の多い糸から出されるので、長い距離が縫えます。 下糸を交換しなくてもいいんです(物理的には交換は発生しますが)。 環縫いは、生産効率が高いんです。 ちなみに・・・・・どちらの縫い方が強度の強い縫い方というと、本縫いなんです。上糸と下糸がキッチリ絡み合っています。環縫いは、上糸の底に対して、下糸をチェーン(鎖)状に絡めてるだけなので、下糸を一点切ると・・・トゥル・トゥルって下糸が一気にほどけちゃうんです! ジーンズで使われる環縫い箇所 ジーンズで使用される環縫いは、裾以外にもあります。 距離の長い箇所を縫う時は、基本的に環縫いです。 ジーンズの脇や内股の縫製でインター仕様って聞いた事ないですか? このインターってのも環縫いです。 他にも巻縫い箇所も環縫いなんです。 ヨークは、環縫いです。 ベルトも環縫いです(ブランドによっては、ベルト上のステッチは本縫いだったりもします)。 皆さんも、所有してるジーンズのステッチをよく見て下さい(笑) 百聞は一見に如かず! あなたのジーンズには、チェーンステッチ=環縫い がいくつある? 【関連記事】 ジーンズのステッチの種類まとめ https://www.bmc-tokyo.com/blogs/journal/journal-90  

ド定番のGジャンをオシャレに見せる技~ちょっとしたことでいつものコーデと差がつきます~

ド定番のGジャンをオシャレに見せる技~ちょっとしたことでいつものコーデと差がつきます~

メンズカジュアルのド定番『ジージャン(デニムジャケット)』。皆さんも、人生で一度はワードローブに加えたことがあるのではないでしょうか。 春や秋にアウターとして活躍しているイメージが強いGジャンですが、冬にはコートのインナーとして、夏には羽織系としてなど、使い方しだいでオールシーズン活躍するファッションアイテム。 ただ・・・定番であればこそ安パイなコーデに走り勝ち。楽だしね。 そこで、手持ちのGジャンで「かっこいいなぁ~、オシャレな人だなぁ~。」と思われるちょっとした技をご紹介したいと思います。 BMST02 BMC メンズデニムジャケット トレンドワード、『きれいめ』を意識するだけで、もう大丈夫!(笑) インナーと合わせるとしたら、襟付きのポロやシャツ、タートル・Vネック・クルーネックのセーター(毛玉NG)、寒い日にはシャツ+セーター+Gジャン、タイト目のパーカーを中に着るのもいいですね。 【コーディネートアイテム案一例】ポロシャツ白https://item.rakuten.co.jp/bmc-tokyo/bmpl01-18/ ウェスタンデニムシャツhttps://item.rakuten.co.jp/bmc-tokyo/bmst03-set/ カモフラージュ柄デニムシャツhttps://item.rakuten.co.jp/bmc-tokyo/bmst01-set/ パーカー グレーhttps://item.rakuten.co.jp/bmc-tokyo/bmzp02-69/ インナーとしてアウターに合わせる時も、テーラードジャケットやレザージャケット、チェスターコート、ステンカラー、トレンチ、ダウンジャケット、ダッフルなどなるべくキレイ目を意識。 靴には特にこだわりたいところ。 スニーカーはもちろんですが(あくまでもカジュアルすぎずにね)、ブーツや革靴、革サンダル、デッキシューズ、ローファーなんかもおすすめ。 我々世代のGジャン選びの鉄則としては、、着丈が短かすぎる(お腹周りと、お尻の形と、脚の長さに自信のある方は除く)大きすぎる、または小さすぎる(大きいのは野暮ったいし、小さいのは見苦しい)に気を付けましょう! ”ジャーナル「知ってるようで知らない!Gジャンの型の違いとは?」” https://www.bmc-tokyo.com/blogs/journal/journal-10 さて、ここでBMCからのお知らせです。ストレッチデニムジャケットのセールが始まりました。通常価格 8,900円 (税別)⇒ セール価格 5,900円(税別)!デザインにも形にもこだわったGジャン、ぜひ一度ご覧ください!! bmst02 BMC メンズデニムジャケット