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オゾン加工とは

オゾン加工とは

ネット担当コトです。

最近よく「サステナブル」とか「サスティナビリティ」いう言葉を耳にしませんか?

Sustainable(サステナブル/サステイナブル/サスティナブル)は、本来「持続可能である」「継続できる」「持ちこたえられる」的な意味なのだそうですが、今は「地球環境や社会に優しい」という意味で一般的に使用されていますよね。

今、世界では地球に優しいものづくりがトレンドになっていて、デニム業界も例外ではありません。

その一つにジーンズのオゾン加工があります。

オゾン加工とは、空気中にプラズマ放電を行ってオゾンを生成し、その強力な酸化作用によってデニムを脱色する加工です。

デニムは「洗い加工」することでユーズド感やビンテージ感を施します。

デニムを洗い加工する際には大量の水を必要とします。

真っ白な綿糸は沸騰した染料の中に投入され、私たちのよくっているインディゴブルーへと生まれ変わります。 この作業工程は、染料や脱色剤が混ざった何トンもの排水を毎日生み出します。 (中略) 排水の一部はリサイクルされていないのが現実で、実際は敷地隅にあるパイプから直接 Pearl River(珠江)へと垂れ流し状態なのです。

出典:LOHAS COUTURE

出典:GREEN PEACE-あなたのジーンズが汚染する河川

今までの漂白剤(塩素)を使用したデニムのウォッシュ加工は、深刻な環境汚染の原因の一つとなっていました。

空気から生成するオゾン脱色は、水の使用量も少なく、使用したオゾンは自然分解して酸素に還るため、とてもエコロジーな脱色方法と言われています。 生地にダメージを与えないため、デリケートな衣類でも脱色が可能になりました。

出典:豊和株式会社

オゾンは強力な酸化力から、高濃度では毒性がありますが、医療の現場や除菌や消臭製品などにも広く用いられ、まさに使い方しだい。

Sustainable denim that fit.

昨年「世界で最もエコなジーンズ」を発表したロサンゼルスのデニムブランド「AGOLDE」とコラボしたサンフランシスコのファッションブランド「Amour Vert」。

The AGOLDE factory employs an ozone wash technology that uses a combination of electricity and gas to give denim a vintage look. This process consumes less than 1/10 of the water that is traditionally used in denim production.

AGOLDEの工場は、デニムにヴィンテージ風の外観を与えるために電気とガスの組み合わせを使用するオゾン洗浄技術を採用しています。このプロセスは、デニム生産に伝統的に使用されている水の1/10以下の水を消費します。

出典:Amour Vert

その他にも、リーバイスやAGなどのデニムブランドがオゾン加工を導入しています。

農薬を使わないオーガニックコットンや、粉塵が舞い上がるエイジング加工に代わるレーザー加工など、今後も環境への取り組みは続いていきそうですね。

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